アメリカ文学慶友会発足おめでとうございます/古藤真弓
「アメリカ文学慶友会」発足、おめでとうございます。また、会報誌“Far East of Eden”の発行、重ねて御祝い申し上げます。拙き文章で恥ずかしいのですが、実行委員の皆様のお役に立てればと思い投稿させて頂きました。
この度、巽先生の御尽力により企画されました「アメリカ文学慶友会」、私ども卒業生にも門戸を開放して頂き、大変有難く、厚く御礼申し上げます。今までにない画期的な事と非常に感激致しております。
卒業後の学習方法は、大学院進学は別として、聴講生やカルチャーセンター、公開講座、講演会などいくつかありますが、慶友会入会により、質の高い講演を受講できる事は、正確な知識を身につける上で極めて有意義だと考えます。私の錆び付いた頭をフル回転させ、何とか付いていければと思っております。
思い返せば9年前の丁度今頃、不安と緊張に押し潰されそうになりながら、卒論の面接試問を受けておりました。自分で書いた論文ですから、答えられて当然なのですが、どんな質問をされるか、試験官は巽先生とどなたなのか、不安ばかりが増大し、多分引きつった顔をしていた事と思います。そんな心境を察して頂けたのか、先生方がやわらかく接して下さり、どうやら無事終了する事が出来ました。この経験は今でも忘れられない大切な思い出となっております。
お陰様で秋に卒業させて頂き、喜びと共に、非才な私をここまで導いて下さった巽先生に、深い感謝の念を禁じえませんでした。そして、「これで勉強は終わった」と思ったのです。作品を読む事はあっても、もう専門書と格闘する事はないだろう、と。
しかし、時が過ぎ、巽先生の著書を拝読させて頂く機会に恵まれ、難しさに立ち止りながらもその奥深さに魅せられ、アメリカ文学をまた勉強出来たらなと思うようになって参りました。ですから、今回の「アメリカ文学慶友会」発足のお話を伺ったとたん、即座に入会を希望させて頂いた次第です。
“Globalism”から“Planetarity”へ時空を超え進化し続けるアメリカ文学。
宇宙の神秘のごとく、多くの未萌を孕むその醍醐味に、いつしか私は魅了されてしまったようです。
この会を立案して頂きました巽先生に、改めて厚く感謝を捧げますと共に、温かく受け入れて下さった皆様へ謝意を表し、その背中を追いつつ、私らしく学んでいけたらと思っております。
微力ではございますが、今後は会の発展に多少なりとも貢献させて頂ければと存じております。
読了頂きまして、有難うございました。
執筆者:古藤 真弓 Mayumi Koto
2005年9月卒業(アメリカ文学 巽ゼミ)。趣味は、茶道(裏千家)、カリグラフィー。