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Always Look on the Bright Side of Life/アメリカ文学慶友会

 旧約聖書のカインとアベルの物語において、弟殺しのカインは、エデンの東(East of Eden)に位置する流刑地ノドに送られる。楽園の外に追い出され、罪を背負った者が流離う地。そのノドの地よりもさらに東の果てに位置するのが、Far East of Edenだ。

 Far East of Edenは、慶應義塾大学通信課程でアメリカ文学を学ぶ塾生たちの住む地である。通信教育課程でのアメリカ文学は、わずか3科目のみ。レポートと試験の評価は厳しく、合格への道は狭い門戸である。まずレポートとの闘いで撃沈する者も多い。その固く閉じた門戸を無理矢理こじあけて、果敢にアメリカ文学を学ぼうとする意欲ある塾生たちが、楽園のあちら側、極東のこの地に集い、モンティ・パイソンの『Always Look on the Bright Side of Life』を合唱しながら応戦し、撃沈されながらなおもアメリカ文学を学ぼうとする姿を思い浮かべていただきたい(口笛を吹きながら)。どれだけの苦境に立とうとも、我々がアメリカ文学を好きという気持ちは変わらない。

 というのは脚色が入り混じった大袈裟な法螺話だが、奇しくもモンティ・パイソン再結成の同年に誕生した慶友会として敬意を表し、第一回特集タイトルを「Always Look on the Bright Side of Life」とさせていただいた。メンバーの各人が関心のある「the Lovable Side of Life(アメリカの好きな面)」について執筆した記事が集まった特集といえばよいだろうか。

 今後も極東の地で(実際には海外で学ぶ者もいるが)アメリカ文学を学ぶ慶友会メンバーたちにより、さまざまな特集を組んでサイトを更新していく予定である。アメリカ文学に興味のある方々も、通信教育課程でアメリカ文学に撃沈された塾生も、アメリカ文学研究の諸先輩方にも、ご笑覧いただければ幸いである。

補足:本サイト「Far East of Eden」は、2014年に発足したアメリカ文学慶友会の情報発信の場である。慶應義塾大学通信教育課程の塾生・塾員が中心になって企画・編集・執筆を行っている。そもそもの慶友会発足のきっかけは、通信生にとって難関科目にあたるアメリカ文学をより深く学びあう場づくりであり、そこから巽孝之教授のアドバイスにより、サイトでの情報発信を行うこととなった。詳細はaboutをご覧いただきたい。

執筆者:アメリカ文学慶友会

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